株式会社は、その本店の所在地において設立の登記をすることによって成立する。
この条文の過去問 2肢
結論:この記述は誤り。
剰余金の配当は原則として株主総会の決議によるが(会社法454条1項)、会社法459条1項は、会計監査人設置会社であって、取締役(監査等委員会設置会社にあっては監査等委員である取締役以外の取締役)の任期が1年を超えず、監査役会設置会社・監査等委員会設置会社・指名委員会等設置会社のいずれかであるという要件を満たす会社について、定款で定めれば剰余金の配当等を取締役会が決定できる旨を認めている(同項4号)。
したがって、「定款の定めによって剰余金の配当に関する事項の決定を取締役会の権限とすることはできない」とする点が誤りである。配当を機動的に行えるようにしつつ、会計監査人による監査と短い任期を通じた株主のコントロールを担保とする趣旨である。
なお、取締役会設置会社は、1事業年度の途中において1回に限り取締役会の決議で中間配当を行う旨を定款で定めることができる(会社法454条5項)。この中間配当は、配当財産が金銭に限られる点にも注意を要する。
結論:この記述は誤り。
会社法461条1項8号は、剰余金の配当により株主に対して交付する金銭等の帳簿価額の総額は、その効力を生ずる日における分配可能額を超えてはならないと定めている。この規制に、当期純利益を計上した場合の例外を認める規定は存在しない。当期純利益はその他利益剰余金を通じて分配可能額の計算に反映されるにすぎず、分配可能額の上限そのものを超えて配当することを正当化するものではない。
分配可能額は、剰余金の額を基礎として、自己株式の帳簿価額などを控除して算定される(会社法461条2項)。これに違反して配当が行われた場合、金銭等の交付を受けた株主のほか、当該行為に関する職務を行った業務執行者や議案提案取締役は、会社に対し連帯して交付された金銭等の帳簿価額に相当する金銭を支払う義務を負う(会社法462条1項)。
さらに、欠損が生じた場合には業務執行者に欠損てん補責任が生じうる(会社法465条1項)。したがって本記述は誤りである。