1株式会社を設立するには、発起人が定款を作成し、その全員がこれに署名し、又は記名押印しなければならない。
2前項の定款は、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものとして法務省令で定めるものをいう。以下同じ。)をもって作成することができる。この場合において、当該電磁的記録に記録された情報については、法務省令で定める署名又は記名押印に代わる措置をとらなければならない。
この条文の過去問 2肢
結論:この記述は正しい。
商法577条2項1号は、物品運送契約の締結の当時、運送品が高価品であることを運送人が知っていたときは、同条1項の免責の規定を適用しないと定めている。記述はこの内容と一致する。
高価品特則が置かれているのは、運送人に運送品の価値を知る機会を与え、それに応じた対応を取らせるためである。運送人が契約締結の時点で高価品であることを現に知っていた場合には、その機会はすでに与えられていたのと同じであり、通知がなかったことを理由に運送人を免責する理由がない。そこで例外が設けられている。
条文上の要件は運送人が「知っていたとき」であって、注意すれば知ることができたにすぎない場合、すなわち過失により知らなかった場合は含まれない。したがって、運送人が高価品であることを知らなかった以上、知らなかったことに過失があっても、原則どおり免責されることになる。
結論:この記述は誤り。
商法577条2項2号は、運送人の故意または重大な過失によって高価品の滅失、損傷または延着が生じたときは、同条1項の免責の規定を適用しないと定めている。すなわち、故意の場合だけでなく重大な過失の場合にも運送人は免責されない。したがって、重大な過失による場合に免責されるとする点が誤りである。
高価品特則は、運送品の価値を知らされなかった運送人を予期しない過大な責任から守る制度である。しかし、運送人自身が故意または重大な過失によって損害を生じさせたときまで保護する必要はなく、むしろこれを免責すれば運送人の注意義務が空洞化してしまう。そこで、帰責性が著しく大きい場合を免責の例外としている。
なお、運送人が保護に値しない場面を例外とする点は、運送人の責任を軽減する他の規定にも共通する考え方であり、運送人の故意または重大な過失がある場合には損害賠償の額の定型化(576条1項・3項)も適用されない。