年齢十八歳をもって、成年とする。
この条文の過去問 2肢
結論:この記述は正しい。
民法130条1項は、条件が成就することによって不利益を受ける当事者が故意にその条件の成就を妨げたときは、相手方は、その条件が成就したものとみなすことができると定める。しかし、この規定が適用されるのは、当事者が意思によって付した条件(意思条件)である。
農地の権利移動に行政庁の許可を要するのは農地法3条1項の定めるところであり、同条6項は、許可を受けないでした行為はその効力を生じないと定めている。すなわちこの許可は法律自身が効力発生要件としたもの、いわゆる法定条件であって、当事者が「許可を得たときに効力を生じる」と契約書に書き込んでも、それは法律上当然に必要とされる要件を確認したにすぎず、当事者が任意に付した条件ではない。仮に許可が擬制されるとすれば、許可がないのに農地の権利移動の効力を認めることになり、農地法の規制目的そのものを潜脱してしまう。したがって、法定条件については民法130条1項の適用はないと解されている。
よって、Aが故意に許可の取得を妨げたとしても、条件が成就したとみなされることはなく、本記述は正しい。なお、この場合のBは、Aの妨害を債務不履行や不法行為として損害賠償を求めることが考えられる。
結論:この記述は誤り。
いわゆる出世払い約款について、判例(大判大正4年3月24日)は、これを停止条件ではなく不確定期限を定めたものと解している。当事者の通常の意思は、借主が出世すればもちろん、出世しないことが確定した時点でも返済させるというものであって、返済義務の発生自体を出世にかからせる趣旨ではないと考えられるからである。
不確定期限と解されると、民法412条2項により、債務者は期限の到来した後に履行の請求を受けた時または期限の到来を知った時から遅滞の責任を負う。そして期限は、出世したときだけでなく、出世しないことが確定したときにも到来する。したがってBは、社会的な成功を収めなかった場合であっても、出世の見込みがないことが確定すれば返済義務を負う。
よって、停止条件であるから成功しない限り返済義務を負わないとする本記述は誤りである。