1再審査請求は、原裁決があったことを知った日の翌日から起算して一月を経過したときは、することができない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。
2再審査請求は、原裁決があった日の翌日から起算して一年を経過したときは、することができない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。
この条文の過去問 2肢
結論:この記述は誤り。
行政手続法12条1項は、行政庁は、処分基準を定め、かつ、これを公にしておくよう努めなければならないと定めている。処分基準については、設定も公表もいずれも努力義務にとどまるのであって、「公にしておかなければならない」という法的義務ではない。不利益処分の基準を明らかにすると、名あて人となるべき者が基準ぎりぎりの行為を選ぶなど、かえって行政目的の達成を妨げるおそれがあることが、努力義務とされた理由である。
また、記述にある「法令により申請の提出先とされている機関の事務所における備付けその他の適当な方法により公にしておかなければならない」という文言は、申請に対する処分に係る審査基準についての規定(同法5条3項)のものである。審査基準は、設定が義務であり、公にすることも原則として義務とされている点で処分基準と異なる。
したがって、記述は処分基準と審査基準の規律を取り違えており誤りである。
結論:この記述は誤り。
行政手続法8条1項本文は、行政庁は、申請により求められた許認可等を拒否する処分をする場合は、申請者に対し、同時に、当該処分の理由を示さなければならないと定めている。ここでいう拒否する処分には、申請を全部拒否する場合だけでなく、申請された内容の一部を認めない一部拒否の場合も含まれる。申請者にとっては、求めた許認可等が求めたとおりに得られなかったという点で不利益を受けることに変わりはなく、理由を知って争うべきかどうかを判断する必要があるからである。
理由の提示は、行政庁の判断の慎重・合理性を担保してその恣意を抑制するとともに、処分の理由を相手方に知らせて不服申立てに便宜を与える趣旨の制度であり、この趣旨は一部拒否の場合にも等しく妥当する。
なお、同条1項ただし書は、法令に定められた許認可等の要件等が公にされており、かつ、申請がこれに適合しないことが申請書の記載等から明らかであるときは、申請者の求めがあったときに理由を示せば足りるとしている。したがって、一部拒否について理由提示が不要であるとする記述は誤りである。